ここでは、 VC++ 版とは別に、BCCを使ってマシン語を作成していく方法を説明していくのであります。
まずはBorlandのホームページからBCCをダウンロードします。
ダウンロードサイズはだいたい 8.5M バイトです。ファイルは自動展開形式になっているので、ダウンロードしたファイルをそのまま実行すると、インストールが開始されます。
BCCをインストールしても基本的な環境設定(環境変数の設定など)は自動的にやってくれません。本来は自分でやらなくてはならないのでありますが、そのようなことをしなくても、自動的に必要な設定をしてくれる setbcc というツールが存在します。このツールは C MAGAZINE のホームページからダウンロードすることができます。
setbcc のアーカイブを展開して、中に含まれている実行可能ファイルを起動させると、BCCの環境設定を簡単に行なうことができるのであります。 BCC や setbcc のインストール方法などは、ここのダウンロードページからリンクが張られているページを参考にすればよろしいかと思います。
参考までに記しておくと、インストールサイズはおよそ 86M バイトになりました。(ダウンロードファイルの10倍くらいかな?)
さて、蛇足になりますが、これからBCCでWindowsアプリケーションを開発したいという人のためにちょっとお話しておきましょう。(マシン語生成には必要ないので読み飛ばしてしまってもいいのでありますが。)
BCCはコマンドラインコンパイラなので、いちいちDOSプロンプトを起動してコマンド打ち込んで……、としていかなければなりません。コンパイル・リンクのたびにこれをするのは大変だと思います。
実は、BCCのための統合開発環境を提供するフリーソフトウェアというものがいくつか存在します。このあたりについては、Webで検索をかけてみればかなりの数が見つかると思いますので、あえていくつも説明したりはしません。
筆者は試しに、その中の1つで Jm さんという方が開発されている「BCC Developer」を使ってみています。BCCでWindowsアプリケーションを開発するには、とても便利なものです。
まあ、今回のマシン語コード生成はコマンドラインのみで進めていくので、BCCをマシン語生成のみにしか使わないとか、コマンドラインのみで十分、という人には関係ないことかもしれないですが。