TCITEM

タブアイテムの属性情報が格納されます。この構造体は TCM_INSERTITEM メッセージ、 TCM_GETITEM メッセージ、 TCM_SETITEM メッセージで使用されます。

typedef struct tagTCITEM {
    UINT   mask;        // 有効なメンバ
    DWORD  dwState;     // アイテム状態
    DWORD  dwStateMask; // dwStateの有効ビットを示すマスク
    LPTSTR pszText;     // タブの文字列
    int    cchTextMax;  // pszTextのサイズ
    int    iImage;      // イメージインデックス
    LPARAM lParam;      // アプリケーション定義値
} TCITEM, FAR *LPTCITEM;

メンバ

mask

構造体のどのメンバが有効かを示すフラグを指定します。以下の値の組み合わせで指定します。

有効メンバ
0x0001 (TCIF_TEXT) pszText
0x0002 (TCIF_IMAGE) iImage
0x0004 (TCIF_RTLREADING)

ヘブライ語やアラビア語などのシステムで pszText の文字列を右から左向きに表示します。

0x0008 (TCIF_PARAM) lParam
0x0010 (TCIF_STATE) Version 4.70 以降: dwState
dwState

Version 4.70 以降: アイテム情報を取得する場合には、アイテムの現在の状態が格納されます。アイテム情報を設定する場合には、アイテムの状態を示す値を指定します。 TCM_INSERTITEM メッセージではこのメンバは無視されます。

0 または以下の値の組み合わせになります。

意味
0x0001 (TCIS_BUTTONPRESSED) Version 4.70 以降: タブコントロールアイテムは選択されています。
0x0002 (TCIS_HIGHLIGHTED) Version 4.71 以降: タブコントロールは強調表示されています。
dwStateMask

Version 4.70 以降: dwState メンバのどのビットが有効な情報を含んでいるのかを指定します。 TCM_INSERTITEM メッセージではこのメンバは無視されます。

pszText

アイテム情報を設定する場合は、タブに表示するテキストを含むヌル終端文字列のアドレスを指定します。アイテム情報を取得する場合には、タブテキストを格納するバッファのアドレスを指定します。

cchTextMax

アイテム情報を取得する場合には、 psztext メンバで示されたバッファのサイズをバイト数(Unicode 版の場合は文字数)で指定します。アイテム情報を設定する場合には、このメンバは無視されます。

iImage

タブコントロールに関連付けられたイメージリストのインデックスが格納されます。イメージを表示しない場合は -1 になります。

lParam

タブアイテムに関連付けられたアプリケーション定義の32ビット値が格納されます。

対応情報

Windows 95 以降 / Windows 3.51 以降

変数との対応

HSP 変数 メンバ
メンバ名 オフセット サイズ
tcitem.0 mask 0 4
tcitem.1 dwState 4 4
tcitem.2 dwStateMask 8 4
tcitem.3 pszText 12 4
tcitem.4 cchTextMax 16 4
tcitem.5 iImage 20 4
tcitem.6 lParam 24 4