LoadCursor(A)

アプリケーションインスタンスに関連付けられた実行可能ファイルから、指定されたカーソルリソースをロードします。この関数は、 LoadImage 関数に取って代わられましたが、まだ使用できます。

HCURSOR LoadCursorA(
    HINSTANCE hInstance,   // インスタンスハンドル
    PCSTR     pCursorName  // リソース名/リソースID
);

USER32.DLL

引数

hInstance

実行可能ファイルにカーソルリソースが入っているモジュールのインスタンスハンドルを指定します。

Windowsシステム定義のアイコンをロードするときは 0 (NULL) を指定します。

pCursorName

hInstance パラメータに 0 (NULL) 以外の値を指定した場合は、ロードするカーソルリソース名へのポインタを指定します。または上位ワードに 0 を、下位ワードにリソースIDを入れた値を指定します。

hInstance パラメータに 0 (NULL) を指定した場合は、以下の値のいずれかを指定します。

意味
32512 (IDC_ARROW) 標準矢印カーソル
32513 (IDC_IBEAM) アイビーム (縦線) カーソル
32514 (IDC_WAIT) 砂時計カーソル
32515 (IDC_CROSS) 十字カーソル
32516 (IDC_UPARROW) 垂直の矢印カーソル
32640 (IDC_SIZE) 現在は使われません
32641 (IDC_ICON) 現在は使われません
32642 (IDC_SIZENWSE) 斜め右下がりの両方向矢印カーソル
32643 (IDC_SIZENESW) 斜め左下がりの両方向矢印カーソル
32644 (IDC_SIZEWE) 左右両方向矢印カーソル
32645 (IDC_SIZENS) 上下両方向矢印カーソル
32646 (IDC_SIZEALL) 4 方向矢印カーソル
32648 (IDC_NO) 禁止カーソル
32649 (IDC_HAND) Windows 98/Me/2000/XP:ハンドカーソル
32650 (IDC_APPSTARTING) 砂時計付き矢印カーソル
32651 (IDC_HELP) クエスチョンマーク付き矢印カーソル

戻り値

成功した場合はロードされたカーソルのハンドルが返ります。

失敗した場合は 0 (NULL) が返ります。拡張エラー情報を取得するには、 GetLastError 関数を使います。

解説

この関数は、カーソルのリソースがまだロードされていない場合にだけ、リソースをロードします。すでにロードされている場合は、既存のリソースのハンドルを返します。

カーソルが不要になっても DestroyCursor 関数などでカーソルを破棄してはいけません。

この関数は、カーソルのリソースから、現在の画面に最も適したアイコンを検索します。カーソルリソースは、カラービットマップまたはモノクロビットマップにすることができます。

対応情報

Windows 95 以降 / Windows NT 3.1 以降