info

info コマンドは、デバイスからハードウェア特性を取得します。すべてのMCIデバイスはこのコマンドを認識します。

このコマンドを送信するには、 mciSendString 関数を使います。

info device infotype flag

引数

device

MCIデバイスの識別子を指定します。この識別名またはエイリアスは、デバイスがオープンされるときに割り当てられます。

infotype

要求する情報のタイプを指定するフラグを記述します。以下に指定可能なパラメータと、パラメータを認識することのできるデバイスタイプを示します。

パラメータ 意味 デバイス
audio algorithm

現在のオーディオの圧縮アルゴリズム名を返します。

digitalvideo
audio quality

現在のオーディオクオリティ記述子の名前を返します。アプリケーションが、定義されたクオリティに合わない指定値にパラメータを設定した場合には “unknown” を返す可能性があります。

digitalvideo
copyright

MIDIファイルのコピーライト(著作権情報)を、コピーライトメタイベントから取得します。

sequencer
file

デバイスによって使用されるファイルの名前を取得します。デバイスがファイルを指定されることなくオープンされ、 load コマンドが使用されていない場合には、空文字列を返します。

digitalvideo
overlay
sequencer
waveaudio
info identity

現在ロードされているオーディオCDのためのユニークな識別子を作成します。

cdaudio
info upc

CD上にコード化されている統一商品コード(UPC;ユニコード)を取り出します。

cdaudio
input

現在の入力デバイスの記述子を取得します。入力デバイスが設定されていない場合は“none”を返します。

waveaudio
name

シーケンス名を、シーケンス/トラック名メタイベントから取得します。

sequencer
output

現在の出力デバイスの記述子を取得します。出力デバイスが設定されていない場合は“none”を返します。

waveaudio
product

デバイスの記述子を取得します。一般に、この情報はプロダクト名とモデル名を含みます。文字列の長さは最大31文字です。

cdaudio
digitalvideo
overlay
sequencer
vcr
videodisc
waveaudio
still algorithm

現在の静止画圧縮アルゴリズムの名前を返します。

digitalvideo
still quality

現在の静止画クオリティ記述子に対する名前を返します。アプリケーションが、定義されたクオリティに合わない指定値にパラメータを設定した場合には “unknown” を返す可能性があります。

digitalvideo
usage

ワークスペース上の画像もしくは音声データのオーナーによって課される使用制限を記述する文字列を返します。

digitalvideo
version

デバイスドライバおよびハードウェアのリリースレベルを返します。

digitalvideo
vcr
video algorithm

現在のビデオ圧縮アルゴリズムの名前を返します。

digitalvideo
video quality

現在のビデオの圧縮アルゴリズム名を返します。

digitalvideo
window text

デバイスに使用されているウィンドウのキャプションを取得します。

digitalvideo
overlay
flag

何も記述しないか、“wait”、“notify”のいずれか、またはこの両方を記述します。デジタルビデオおよびVCRデバイスでは、“test”を記述することもできます。

パラメータ 意味
wait

アプリケーションに制御を返す前に、要求された指示を完了するまで待機します。

notify

デバイスが作業を完了したときに、ウィンドウに MM_MCINOTIFY メッセージをポストします。

test

デバイスがコマンドを実行することができるかどうかを判定します。コマンドは実際に実行されません。デバイスがコマンドを処理できない場合にはエラーが返ります。デジタルビデオおよびVCRデバイスでのみ指定できます。

戻り値

成功すると 0 が返ります。

失敗するとエラーコードが返ります。

対応情報

Windows 95 以降 / Windows NT 3.1 以降