コモンコントロールのウィンドウスタイル

各コモンコントロール共通

複数のコモンコントロールに共通のスタイルです。

スタイル
(コード)
意味
CCS_TOP
(0x00000001)

コモンコントロールを親ウィンドウの上端に作成します。

CCS_NOMOVEY
(0x00000002)

WM_SIZE メッセージに対して、xサイズは変更するが、yサイズは変更しない様にします。CCS_NORESIZE が同時に指定されている場合には、このスタイルは無視されます。

CCS_BOTTOM
(0x00000003)

コモンコントロールを親ウィンドウの下端に作成します。

CCS_NORESIZE
(0x00000004)

サイズを固定して、デフォルトサイズが使用されないようにします。

CCS_NOPARENTALIGN
(0x00000008)

コントロールが自動的に親ウィンドウの上端または下端に移動しないようにします。CCS_TOP または CCS_BOTTOM が同時に指定されている場合は、高さはデフォルトに調整されますが、位置および幅は固定されます。

CCS_ADJUSTABLE
(0x00000020)

ユーザーがツールバーのカスタマイズをすることができるようにします。

CCS_NODIVIDER
(0x00000040)

コントロールの上端に2ピクセル分のハイライト表示がされないようにします。

CCS_VERT
(0x00000080)

version 4.70 以降: コントロールを垂直表示します。

CCS_LEFT
(CCS_VERT|CCS_TOP)

version 4.70 以降: コントロールをウィンドウの左側に垂直表示します。

CCS_RIGHT
(CCS_VERT|CCS_BOTTOM)

version 4.70 以降: コントロールをウィンドウの右側に垂直表示します。

CCS_NOMOVEX
(CCS_VERT|CCS_NOMOVEY)

version 4.70 以降: WM_SIZE メッセージに対して、yサイズは変更するが、xサイズは変更しない様にします。CCS_NORESIZE が同時に指定されている場合には、このスタイルは無視されます。

ステータスウィンドウ

スタイル
(コード)
意味
SBARS_SIZEGRIP
(0x0100)

ステータスウィンドウの右端にサイズグリップを付けます。

ツールバー

ツールバーコントロールのスタイル

スタイル
(コード)
意味
TBSTYLE_TOOLTIPS
(0x0100)

ツールバーのツールボタンのためにツールチップコントロールを作成します。

TBSTYLE_WRAPABLE
(0x0200)

ボタンが複数行にわたるようなツールバーを作成します。

TBSTYLE_ALTDRAG
(0x0400)

CCS_ADJUSTABLE スタイルが指定されているときに、ユーザーが[Alt]キーを押しながらツールボタンをドラッグすることによって、ボタンの位置を変えられるようにします。このスタイルが指定されないならば、ユーザーはボタンをドラッグする間、[Shift]キーを押していなければなりません。

TBSTYLE_FLAT
(0x0800)

version 4.70 以降: フラットツールバーを作成します。再描画時に起こる問題を防ぐために、このスタイルはコントロールが可視状態になる前に設定されるべきです。

TBSTYLE_LIST
(0x1000)

version 4.70 以降: ボタンのテキストをビットマップの右側に表示します。再描画時に起こる問題を防ぐために、このスタイルはコントロールが可視状態になる前に設定されるべきです。

TBSTYLE_CUSTOMERASE
(0x2000)

version 4.70 以降:

TBSTYLE_REGISTERDROP
(0x4000)

version 4.71 以降: コントロールが WM_ERASEBKGND メッセージを処理する際に、 NM_CUSTOMDRAW 通知メッセージを発生させます。

TBSTYLE_TRANSPARENT
(0x8000)

version 4.71 以降: 透明なツールバーを作成します。このスタイルを持つツールバーは透明になりますが、ボタンは透明ではありません。ボタンのテキストはボタンのビットマップの下に表示されます。再描画時に起こる問題を防ぐために、このスタイルはコントロールが可視状態になる前に設定されるべきです。

ツールバーコントロールの拡張スタイル

拡張スタイル
(コード)
意味
TBSTYLE_EX_DRAWDDARROWS
(0x00000001)

version 4.71 以降: ツールボタンにドロップダウンリストボタンを使えるようにします。

リストビュー

スタイル
(コード)
意味
LVS_ICON
(0x0000)

「大きいアイコン表示」のリストビューを作成します。

LVS_REPORT
(0x0001)

「詳細表示」のリストビューを作成します。

LVS_SMALLICON
(0x0002)

「小さいアイコン表示」のリストビューを作成します。

LVS_LIST
(0x0003)

「一覧表示」のリストビューを作成します。

LVS_SINGLESEL
(0x0004)

一度に1つのアイテムしか選択できないようにします。(デフォルトでは複数選択可能。)

LVS_SHOWSELALWAYS
(0x0008)

コントロールがフォーカスを持っていない状態でも、アイテム選択状態が表示されるようにします。

LVS_SORTASCENDING
(0x0010)

アイテムはテキストをもとに昇順でソートされます。

LVS_SORTDESCENDING
(0x0020)

アイテムはテキストをもとに降順でソートされます。

LVS_SHAREIMAGELISTS
(0x0040)

コントロールを削除する際に、イメージリストを自動的に破棄しないようにします。このスタイルは、複数のコントロールから同じイメージリストを使用する場合に指定します。

LVS_NOLABELWRAP
(0x0080)

「大きいアイコン表示」のときに、アイテムのテキストを1行で表示されるようにします。(デフォルトでは複数行で表示されることがあります。)

LVS_AUTOARRANGE
(0x0100)

「大きいアイコン表示」および「小さいアイコン表示」のときに、アイコンが自動的に整列した状態になるようにします。

LVS_EDITLABELS
(0x0200)

アイテムのテキストを編集できるようにします。このスタイルを指定する場合、親ウィンドウは LVN_ENDLABELEDIT 通知メッセージを処理する必要があります。

LVS_OWNERDATA
(0x1000)

version 4.70 以降: 仮想リストビューであることを指定します。

LVS_NOSCROLL
(0x2000)

スクロールできないようにします。すべてのアイテムがクライアント領域内になければなりません。

LVS_ALIGNTOP
(0x0000)

「大きいアイコン表示」および「小さいアイコン表示」のときに、アイテムがリストビューの上端に並べられるようにします。(デフォルト)

LVS_ALIGNLEFT
(0x0800)

「大きいアイコン表示」および「小さいアイコン表示」のときに、アイテムがリストビューの左側に並べられるようにします。

LVS_OWNERDRAWFIXED
(0x0400)

「詳細表示」のときに、オーナーウィンドウがアイテムを描画できるようにします。

LVS_NOCOLUMNHEADER
(0x4000)

「詳細表示」のときに、カラムのヘッダを表示しないようにします。(デフォルトでは表示されます。)

LVS_NOSORTHEADER
(0x8000)

カラムのヘッダがボタンのように動作しないようにします。カラムのヘッダをクリックしたときにソートなどの処理を行なわない場合はこのスタイルを指定します。

リストビューの拡張スタイル

※ここで示したリストビューの拡張スタイルは LVM_SETEXTENDEDLISTVIEWSTYLE メッセージおよび LVM_GETEXTENDEDLISTVIEWSTYLE メッセージによって設定および取得をする必要があります。 CreateWindowEx 関数や SetWindowLong / GetWindowLong 関数で設定・取得することはできませんので注意してください。

スタイル
(コード)
意味
LVS_EX_GRIDLINES
(0x00000001)

version 4.70 以降: 「詳細表示」のリストビューで罫線を表示します。

LVS_EX_SUBITEMIMAGES
(0x00000002)

version 4.70 以降: 「詳細表示」のリストビューでイメージがサブアイテムに表示されるようにします。

LVS_EX_CHECKBOXES
(0x00000004)

version 4.70 以降: アイテムにチェックボックスをつけます。

LVS_EX_TRACKSELECT
(0x00000008)

version 4.70 以降: マウスカーソルがアイテム上で一定時間停止したときにそのアイテムが選択状態になるようにします。すべてのタイプのリストビューで有効です。

LVS_EX_HEADERDRAGDROP
(0x00000010)

version 4.70 以降: 「詳細表示」のリストビューでヘッダをドラッグアンドドロップすることによってカラムの順序を入れ替えることができるようにします。

LVS_EX_FULLROWSELECT
(0x00000020)

version 4.70 以降: 「詳細表示」のリストビューで、アイテム選択時に列全体を強調表示します。

LVS_EX_ONECLICKACTIVATE
(0x00000040)

version 4.70 以降: ユーザーがアイテムをクリックしたときに親ウィンドウに LVN_ITEMACTIVATE 通知メッセージが送られるようにします。また、カーソルがアイテム上に来たときに、アイテムが選択されていなくても強調表示されるようになります。

LVS_EX_TWOCLICKACTIVATE
(0x00000080)

version 4.70 以降: ユーザーがアイテムをダブルクリックしたときに親ウィンドウに LVN_ITEMACTIVATE 通知メッセージが送られるようにします。また、カーソルがアイテム上に来たときに、アイテムが選択されていなくても強調表示されるようになります。

LVS_EX_FLATSB
(0x00000100)

version 4.71 以降: フラットスクロールバーを使用します。

LVS_EX_REGIONAL
(0x00000200)

version 4.71 以降: 「大きいアイコン表示」のリストビューで、アイテムのアイコンとテキストのみを含むリージョンを作成して、ウィンドウリージョンに設定する。

LVS_EX_INFOTIP
(0x00000400)

version 4.71 以降: 「大きいアイコン表示」のリストビューで、ツールヒップが表示されるときに親ウィンドウに LVN_GETINFOTIP 通知メッセージを送ります。

LVS_EX_UNDERLINEHOT
(0x00000800)

version 4.71 以降: LVS_EX_ONECLICKACTIVATE または LVS_EX_TWOCLICKACTIVATE が設定されている場合に、カーソルがアイテム上に来たときにアイテムのテキストに下線を引くようにします。

LVS_EX_UNDERLINECOLD
(0x00001000)

version 4.71 以降: LVS_EX_ONECLICKACTIVATE または LVS_EX_TWOCLICKACTIVATE が設定されている場合に、アイテムのテキストに下線を引くようにします。

LVS_EX_MULTIWORKAREAS
(0x00002000)

version 4.71 以降: リストビューが LVS_AUTOARRANGE スタイルを持つときに、1つ以上の作業領域が定義されるまで自動整列しないようにします。

ツリービュー

スタイル
(コード)
意味
TVS_HASBUTTONS
(0x0001)

子アイテムを持つときに親アイテムの横に + や - のボタンを表示します。

TVS_HASLINES
(0x0002)

アイテムを線でつなぎます。

TVS_LINESATROOT
(0x0004)

一番上のアイテムに線を付けます。TVS_HASLINES スタイルが指定されていない場合は無視されます。

TVS_EDITLABELS
(0x0008)

ユーザーがツリービューのアイテムのテキストを編集できるようにします。

TVS_DISABLEDRAGDROP
(0x0010)

ツリービューが親ウィンドウに TVN_BEGINDRAG 通知メッセージを送らないようにします。

TVS_SHOWSELALWAYS
(0x0020)

ツリービューがフォーカスを持っていない状態でも、アイテム選択状態が表示されるようにします。

TVS_RTLREADING
(0x0040)

version 4.70 以降: アラビア語やヘブライ語などのシステムにおいて、右から左向きに表示します。日本語のシステムでは指定できません。

TVS_NOTOOLTIPS
(0x0080)

version 4.70 以降: アイテムがツリービューからはみ出ているときにツールチップが付かないようにします。

TVS_CHECKBOXES
(0x0100)

version 4.70 以降: アイテムにチェックボックスを付けます。いったんこのスタイルが設定されると、チェックボックスを取り除くことはできません。

TVS_TRACKSELECT
(0x0200)

version 4.70 以降: マウスカーソルがアイテムの上に来たときに下線が付きます。

TVS_SINGLEEXPAND
(0x0400)

version 4.71 以降: 選択されたアイテムのみが展開されるようにします。

TVS_INFOTIP
(0x0800)

version 4.71 以降: ツリービューはツールチップ情報を得るために親ウィンドウに TVN_GETINFOTIP 通知メッセージを送ります。

TVS_FULLROWSELECT
(0x1000)

version 4.71 以降: アイテムをその列全体で選択できるようにします。アイテムのある列のどの部分をクリックしてもそのアイテムが選択されます。選択されると列全体が強調表示されます。TVS_HASLINES スタイルと組み合わせて指定することはできません。

TVS_NOSCROLL
(0x2000)

version 4.71 以降: ツリービューがスクロールしないようにします。スクロールバーも表示しません。

TVS_NONEVENHEIGHT
(0x4000)

version 4.71 以降: ツリービューに TVM_SETITEMHEIGHT メッセージを送ることで、アイテムの高さを設定できるようにします。(デフォルトではアイテムの高さは均等です。)

アップダウンコントロール

スタイル
(コード)
意味
0x0001
(UDS_WRAP)

最大値(最小値)までいったら最小値(最大値)に戻るようにします。

0x0002
(UDS_SETBUDDYINT)

ボタンが押されたら、バディウィンドウに WM_SETTEXT メッセージを送信して値を反映させるようにします。

0x0004
(UDS_ALIGNRIGHT)

コントロールをバディウィンドウの右側に配置します。

0x0008
(UDS_ALIGNLEFT)

コントロールをバディウィンドウの左側に配置します。

0x0010
(UDS_AUTOBUDDY)

コントロールをバディウィンドウの1つ前のz位置に配置します。

0x0020
(UDS_ARROWKEYS)

↑↓キーが押されたとき、コントロールのボタンが押されたものとして処理します。

0x0040
(UDS_HORZ)

コントロールを横向きに配置します。

0x0080
(UDS_NOTHOUSANDS)

バディウィンドウに表示される数値に3桁ごとのカンマ(,)を入れないようにします。